音の欠片
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ガラス作家の中村君の工房におじゃまする。中村君は今年からうちのお店に置くことになった作家さんだ。
中村君の作るグラスやお皿はシンプルでとても使い勝手がいい。
少しゆがんだその姿もいとおしく再生ガラスに閉じ込められた泡を見るのも好きだ。
でも普段はしょうもないうそばかりついている困った男でもある。
こないだも久しぶりに髪伸ばしますと言うのでどのぐらいと聞いたらけつまで伸ばしますと言う。
どうせ嘘だろうと思っていたら案の定次に会った時にはくりくり坊主にしていた。

以前は漁師のおじいさんの作業場だったらしいが思いのほか広い、写真では分かりにくいが教室二部屋ぐらの広さはゆうにある。

秘密基地みたいでいいんだよな、工房の名前の由来にもなったぱぐ犬のでくがソファーでくつろぐ。

ガラス作家は火との真剣勝負で緊張感がある仕事場だった、いつもは嘘ばかりついてぽーとしている中村君
だがさすがにここでは職人の顔になっていた。
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